「地域に密着したホームドクター」・・・・。よく聞くフレーズです。その対になるのは「高度医療を行う総合病院」ということになるのでしょうか。
「一次診療施設と二次診療施設」と言いかえられるかもしれません。漠然としたイメージでは、二次診療の方が優れているように感じるでしょう。
たしかに特殊な設備と技術が必要な検査、治療には、ホームドクターでは難しいことが多々あります。しかし、
@ 動物の状態を正確に把握し、問題点を見極め、考えられるいくつかの原因とそれを検証するための検査法を提示すること
A その結果に基づいて診断を下し、(二次施設の紹介を含め)いくつかの治療法とそのリスクを提示することは、設備がなくても可能です。
繰り返しますが、検査、治療の中には、設備的、技術的にできないものも含まれます。
けれども、方法を提示することは知識があればできるのです。そして、一つでも多く選択肢を増やすこと(そのための知識と技術を身につけること)が獣医師の責務なのだと思います。
また、冒頭に書いたような、普段から動物と接して各々の個性を把握し、異常にいち早く気付くということは、ホームドクターにしかできないことだと思います。

また、冒頭に書いたような、普段から動物と接して各々の個性を把握し、異常にいち早く気付くということは、ホームドクターにしかできないことだと思います。
医療関係の人には広く知られている用語だと思いますが、その内容を簡潔に表したものが上記の@とA(の前半)といって差し支えないと思います。主観に頼らず、常に客観的な根拠に基づいた診療をしたいと思います。
これも広く言われるようになって久しいと思います。
動物の状態、必要な検査、治療、リスク、予後(このさき、動物に起こると予測される変化・状態)をしっかり説明し、飼主様の理解と同意の上で、今後の方針を決めてまいります。
特に動物医療の場合、理論的に最良の方法=飼主と動物にとって最良の方法、でないことが少なくありません。飼主さんが処置を望まない場合もあると思います。
現実的には費用の問題もあるでしょう。そういった事情を全て含めて、動物と飼主さんにとって最良の方法を一緒に考えていこうと思います。
ずいぶん立派なことを書いてきましたが、全ての病気について完璧に把握し、何でもお答えすることはできません。
時には検査をしても解釈が不能なケースもあると思います。技術的に出来ない事も山のようにあります。
そういったことも全てごまかさず、飼主様に伝えます。日々勉強と修練を続けて行きたいと思います。


